ITサポート

セミナー

会員特典

その他

過去のコラム等

Twitter

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■第4回 共通モジュールの方向性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  システム開発の生産性を上げる、最も基本的な手法は、モジュールの共通化  です。  よく使う処理を共通モジュールとして再利用することで、新たに生産する必  要が無くなりますから、その分の工数が減るということになります。  工数が削減できれば、利益を上げやすくなりますし、残業を減らすこともで  きるので、積極的に取り組むべきなのですが、なかなか上手くいっていない  ことが多いようです。 ●縦展開と横展開  共通モジュールを作成するにあたって、作り方などのテクニカルな部分より  先に、モジュールのポジションを決めておきます。  どういうモジュールを、どこで、どう使うのかということです。  作成された共通モジュールは、長期に渡って再利用されるのですから、戦略  的な視点で用途を考えていかなくてはなりません。  戦略的視点が欠けていると、機能が足りなかったり、多すぎたりと、再利用  しにくくなってしまうため、亜種モジュールが作られるようになり、管理で  きない状態になってしまいます。  共通化に失敗しているのは、大体このケースです。  では、どのように考えていけばよいのかというと、「縦展開」と「横展開」  という方向性で見ていきます。  例えば、あるプロジェクトが物流のシステムを作成したとします。  このシステムの出来が大変良く出来ていたので、そのノウハウを生かして、  別の物流会社にも売り込みに行くという戦略を考えたとします。  これが、「横展開」という考え方です。  一方で、あるシステムのアルゴリズム的な部分や、OSのコントロール、ネ  ットワーク操作など、技術的な部分を共通化することで、全く別の業界に進  出する際に有効利用していくというのが、「縦展開」です。  「横展開」の方が成果を上げやすいものの、ある特定の業種だけに集中する  こともリスクが伴いますので、「縦展開」も考慮に入れながら、方向性を考  えていくことになります。  つまり、特定の業種で使用されるのか、あらゆるシステムで使用可能なのか  を考えて、共通モジュールを作成していくことになります。  注意すべきことは、縦と横の方向性を両方混ぜないことです。  例えば、ファイル操作の共通モジュールを作成したとして、ある物流系のフ  ォーマットで出力するといったように作ってしまうと、別業種のシステムで  再利用するのが困難になってしまいます。  このような場合、単にテキストファイルを操作するだけのモジュール、その  モジュールを呼び出して、物流系のフォーマットで出力するラッパーモジュ  ールのように分割することになります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━