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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■第16回 .NETになって変わったこと(後編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  前回に引き続き、.NETになって変わったことの後編です。  アップグレードを考える際に特にきちんと考えておくべき事項です。 ●非接続型のデータアクセス  VisualBasic6.0の全盛期のアプリケーションは企業内で閉じたものが多かっ  たのですが、現在では企業を超えてアプリケーションを構成することも少な  くありません。  VisualBasic6.0の頃はデータベースに接続したままデータにアクセスする  RecordSetが使われていましたが、分散を想定したアプリケーションでは常  時接続しているのは都合が良くありません。  そのため、.NETでは非接続型のデータアクセスとしてDataSetが登場してい  ます。  また、分散アプリケーションのデータ連携を想定して、XML関連の機能が強  化されているのも特徴的です。  先ほど紹介したDataSetもXMLとして出力することが可能になっています。  もちろん、従来のような接続型データアクセス(DataReader)も使うことが  可能です。 ●型付きデータセット  VisualBasic6.0で使われていたRecordSetの場合、SQLが正常に実行されたと  しても、値を取得する際にフィールド名を間違うとエラーになります。※  ※ 列番号でも取得は可能ですが、フィールドが途中に追加されると大きな    修正が発生することや、可読性が悪いことからあまり好まれません。  このエラーはコードを実行するまで分からないため、複雑な条件分岐の中で  取得しようとしている場合などはテストが大変です。  ですが、.NETでは、型付きデータセットを作成することが可能です。  型付きデータセットを作成すると、定義したフィールドへのアクセスをプロ  パティ経由で行うことができるようになります。  すると、インテリセンスも働きますので、フィールド名を忘れても候補に現  れますし、手打ちで間違えてもビルド時にエラーになってくれます。  実行する前に打ち間違えが分かりますので、使ってみると大変便利です。 ●変数の型、サイズ  変数の型やサイズが若干変更になっています。  例えば、良く使われていた Integer が16ビットから32ビットに変更されて  います。(16ビットを扱うのは Short になりました)  同様に Long も32ビットから64ビットに変更されています。  そのため、.NETでWin32APIを呼び出すとき、宣言する変数の型に注意が必要  になりますが、アップグレードウィザードで変換した場合は、適切に変換し  てくれるので問題はありません。  その他の変更点としては、Variant と Currency が廃止となっています。  Variant は Object、Curency は Decimal に置き換えられます。  Curency よりも Decimal の方が大きな値を扱えますので、便利ですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━