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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■第23回 ソフトウェアのプロセスモデル(後編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  前回からの続きです。  前回はウォーターフォールモデルを紹介しました。  今回から購読されている方は、バックナンバーをご覧ください。 ●スパイラルモデル  前回紹介した、ウォーターフォールモデルは後戻りができません。  しかし、後戻りができないとうことはリスクもあります。  フェーズが進んだ後で、要求分析で決定したことが実現できないなど大幅な  変更が発生したときに、そのまま進むしかなくなります。  すると、技術や納期、予算などを考慮して、妥協したシステムが出来上がる  ことがあります。  こういった問題がある程度起こりえることを受け入れてしまい、要求分析か  らテストまでの工程を何度も繰り返すのがスパイラルモデルです。  スパイラルモデルはウォーターフォールモデルの欠点を補ったモデルですの  で、品質の高いシステムを作りやすくなります。  しかし、メンバーがスパイラルモデルの本質をきちんと理解している必要が  あり、「ここで間違ってても2週目で直せばいいや」といった適当な気持ち  で作業を進めるとその強みが全く活かされません。  ウォーターフォールモデルは確かに後戻りできませんが、後戻りできないが  故に、真剣に分析しなければならなくなります。  (それでも適当な人も結構いますが...)  誤解している人が多いのですが、スパイラルモデルは品質を上げるために問  題を先送りするのではありません。  ちょっと考えれば分かりますが、そんな適当なやり方がモデルになるはずも  ありませんよね。  ウォーターフォールモデルと同様に真剣に開発を行い、その成果を反省して  再び要求分析から見直していくのです。  従って、2週目は最初の要求仕様が大きく変更される可能性もあるのです。 ●プロトタイプモデル  プロトタイプモデルは、開発の初期段階でサンプル的なプロトタイプを作成  し、これをユーザーに評価してもらうことで、仕様のずれを無くしていく手  法です。  要求仕様どおりに作成したのに、納品後にユーザー側から「こんなものを作  れと言った覚えは無い」といった揉め事が起こることがあります。  開発者側もきちんと説明しているつもりでも、やはり実際に動いている姿を  見ないとイメージはなかなか掴めないものです。  ならば、完全版ではないものの、動作がイメージできるくらいのプロトタイ  プを見せ、ユーザーに決めてもらおうというのが目的です。  メリットとしては、やはり仕様のずれが起こりにくいことがありますが、ユ  ーザー側が使っているうちに、どんどんエスカレートした要求を出してしま  い、かえって決まらなくなってしまうこともあります。  また、プロトタイプを作成するにも時間がかかりますので、大規模システム  では向いていません。  小規模開発に適しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━